川崎病、発症~診断が下るまで

まとめ

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娘は5日間38.5℃越えの熱に耐えていました。
川崎病による発熱には、解熱剤は全く効きません。

川崎病を発症した場合も、最初は発熱、鼻水などの風邪のような症状から始まります。
川崎病の症状が出そろうまでには2~5日程度がかかるため、高熱が続くからと言ってすぐに川崎病の診断が下る訳ではありません。
しかし、BCG痕が腫れることなど、川崎病の特徴的な症状を知っておけば、
早期に川崎病の疑いに気が付いて対応をすることができるのではないかと感じます。

発症1日目

昼間は普段通り元気に過ごしていました。
17時ごろに昼寝から起きた娘の身体が熱くなっていて…、発熱を確認(39.1℃)。
近所の小児科が午後休診の日だったので、内科を受診。処方された抗生物質(フロモックス)を飲ませて様子をみることになりました。
翌日になっても熱が下がらなければ、インフルエンザの可能性もあるので再度受診するように言われました。

娘の様子

少し透明の鼻水が出ていましたが、咳はありませんでした。
熱はあるけれど、元気もあり食欲もありました。夕食は普段より少し柔らかいご飯と具だくさんの味噌汁をほぼ完食。
就寝前に解熱剤を使用しました(就寝前の体温、39.5℃)。

主な症状との比較

◎発熱 → 39.5℃の高熱。食欲もあり元気
×両眼の充血
×イチゴ 舌ぜつ
×発疹
×四肢末端の変化
×首のリンパ節の腫れ

発症2日目

午後に普段利用する小児科に連れていき、インフルエンザの検査(結果は陰性)を受けました。
薬は昨日処方された薬を飲ませていれば問題ないとのこと。
背中にできた発疹については、高熱で汗をたくさんかいているので汗疹だろうと言われました。

娘の様子

朝起きても39.5℃の高熱が続いていて、解熱剤を再度使用。
鼻水の色が黄色に変わり、背中に発疹が広がっていました。
だいぶ食欲が落ちていて、大好きなバナナを少しだけ食べました。母乳は普段通り、たくさん飲んでくれました。
このころはまだ、起き上がって少しだけ遊べる時間がありました。
脱水症状が心配でイオン水を飲んでもらおうとしても全然飲んでくれなくて一苦労。
夕方、夜中に一度ずつ解熱剤を使いましたが、なかなか下がらない熱に不安が募っていました。

主な症状との比較

◎発熱 → 39℃の高熱が続く
×両眼の充血
×イチゴ 舌ぜつ
○発疹 → 背中に発疹ができ始める
×四肢末端の変化
×首のリンパ節の腫れ

発症3日目

あまり病院に連れまわすのもよくないかなと、この日は一日家で様子を見ていました。
朝~夕方にかけては相変わらず39℃台の熱でしたが、夜に一度40℃台の熱を記録しました。

娘の様子

一日中、39℃以上の熱が続いていました。
遊ぶ元気もなく、一日中ぐったりとしている状態。ぐずりはせず、静かに寝ていました。
抗生物質の影響か、下痢が始まりました。
食欲もなく、水分もなかなか取れませんでしたが、母乳だけは飲んでくれていました。
発疹は背中~お腹周りに広がり、少し腕にもできていました。
鼻水は少し落ち着いていたので、少し回復してきたのかな?と勘違いしていて、翌日には熱が下がっていることを期待していました。

主な症状との比較

◎発熱 → 相変わらず39℃台の高熱が続く
×両眼の充血
×イチゴ 舌ぜつ
◎発疹 → 背中~お腹、腕周りの広範囲に広がる
×四肢末端の変化
×首のリンパ節の腫れ

発症4日目

朝から小児科を受診しました。
再度インフルエンザの検査をして結果は陰性だったため、もう少しこのまま様子を見るように言われました。
下痢を改善するためのビオフェルミンが処方され、飲ませることになりました。

娘の様子

熱は38.5℃ぐらいを推移していました。
発疹は相変わらず背中~お腹、腕周りに広がっていました。
目が充血していて、唇が渇いているような感じでした。
この日も一日中ぐったりとしていて、普通の風邪ではないのではないか?と疑い始めました。

主な症状との比較

◎発熱 → 38.5℃前後の熱が続く
◎両眼の充血 → 白目が赤く充血していました(病院では泣きすぎです、と言われました…)
○イチゴ 舌ぜつ → 唇が渇き始めました。口の中までは確認していませんでした
◎発疹 → 背中~お腹、腕周りの広範囲に広がる
×四肢末端の変化
×首のリンパ節の腫れ

発症5日目

朝一でもう一度、かかりつけの小児科に連れていきました。
今飲ませている抗生物質は効いていないようなので、別の抗生物質(ホスホマイシン)に変えることになりました。
また、下痢の原因は乳製品だから母乳をあげるのは止めてほかの水分をたくさん飲ませてくださいと言われました。

こんな状態で母乳も止めてしまったら娘が心配だったこともあり、
午後に総合病院に連れて行き、血液検査を受けました。
血液検査の結果、血液の炎症を表すCRPと白血球の値が高かったので、すぐに大きな病院で精密検査を受けることになりました。

娘の様子

この日も、熱は38.5℃ぐらいを推移していました。
相変わらず目が充血していて、唇が切れて血が出ていました。
手足が少し腫れ始めていることも気になっていました。
総合病院の先生に診てもらったら、首のリンパ節も少し腫れていると言われました。

主な症状との比較

◎発熱 → 38.5℃前後の熱が続く
◎両眼の充血 → 白目が赤く充血していました
○イチゴ 舌ぜつ → 唇が切れて血が出ていました。口の中がいつもより赤くなっていました
◎発疹 → 背中~お腹、腕周りの広範囲に広がる
○四肢末端の変化 → 少し手足の腫れが見られました
○首のリンパ節の腫れ → 私の眼にはわからない程度でした

「川崎病」の診断が下りました

発症5日目に大きな病院で精密検査を受けました。

医師による問診

  1. 5日間続いている高熱
  2. BCGの痕の腫れ
  3. 目の充血
  4. 口唇の紅潮
  5. リンパ節の腫れ

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こちらの症状を指摘され、「川崎病でほぼ間違いない」と言われました。

血液検査の結果

  • CRP(正常値0.0-0.3):13.3
    → 炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するタンパク質
  • 白血球数(正常値3000-9000):17640
    → 増加は炎症や細菌感染、減少は体の防御反応

CRP、白血球数の値が正常値を大きく上回り、感染症に感染していることがハッキリと分かりました。
これにより川崎病との診断が下り、入院が決まりました。

◇娘が受けることになった治療法について

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