川崎病の治療法

一般的な治療方法

川崎病は昔は難治の病気でしたが、今は早期に手当をすれば死亡に至る確率は低いです。
インターネット上の多くの情報では1ヶ月程度の入院が必要とされていましたが、
近年は治療法が確立されており、多くの場合は1週間程度の入院で済みます。

ガンマグロブリン療法

私たちの血液の中にあるの抗体成分をを高純度に精製して作られたもの。
25時間かけて点滴で投与を行いました。
全身の炎症を抑えて冠動脈瘤の発生を予防します。

アスピリン療法

粉薬の形で服用します。
血液をサラサラにして血栓ができるのを予防するとともに、血管の炎症を抑えます。

川崎病患者の90%は、上記2つの治療を受けることになります。
治療がよく効いた場合には数日以内に熱が下がり、血液検査でもCRPや白血球数がすみやかに低下します。
入院してすぐにエコー検査と心電図検査で冠動脈瘤ができていないかチェックします。
その後も2~3日に1度ぐらいのペースで同様の検査を受けることになりました。

娘の場合も、入院をすると直ぐにガンマグロブリンの点滴が始まり、血液凝固を防ぐアスピリンという薬を服用しました。
一度目のガンマグロブリンの投与によって効果が現れ、熱が下がりCRPの値が下がりはじめるケースが全体の9割程度だそうです。
効果が現れなかった場合には、二度目のガンマグロブリンの投与を行うことになります。また、冠動脈瘤ができてしまった場合は、入院期間や治療法が変わるそうです。

治療後の経過

繰り返しとなりますが、川崎病の治療では【冠動脈瘤ができてしまわないか】が重要なポイントとなります。
冠動脈瘤は発熱から7〜10日目辺りにできることが多いため、
未然に防ぐためにも川崎病と判明し次第、直ぐにガンマグロブリンの投与を開始します。
ガンマグロブリンは速いスピードで投与すると副作用が現れやすいようで、娘の場合は24時間以上をかけてゆっくりと投与しました。投与開始12時間後ぐらいに熱が下がり始め、ガンマグロブリンの点滴が終わる頃にはほぼ平熱に戻っていました。

発疹や唇の腫れ、目の充血などの症状も徐々に引いていき、発熱から1週間ぐらい経過すると手足やBCG跡の皮ががむけ出します。

退院後のフォロー

入院から1週間程度で退院することができますが、アスピリンの服用は退院後3カ月続けます。
退院後1週間、1カ月、3カ月、6カ月、9カ月、1年、のタイミングで、心臓の検査(エコーや心電図)を行い、冠動脈瘤ができていないことを定期的に確認していきます。
この定期検診は、発症から5年が経つまで続けられます。
その間に何の後遺症も見つからなければ運動制限もなく通常通りの小学校生活を送って大丈夫とのことです。

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ままたね
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