川崎病について

川崎病はどんな病院?

正式名称は「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」と言いますが、
発見者である川崎富作医師の名前にちなんで川崎病と呼ばれています。

川崎病と聞いて川崎公害を思い浮かべる方もいるかと思いますが、全く無関係の病気です。
全身の血管に炎症が起こる病気で、原因は未だ分かっていません。
0~4才の子どもに多く、特に6ヶ月~1歳前後の赤ちゃんがかかりやすいと言われています。
2~3%程度ですが再発の可能性があり、死亡率は約 0.05%程度と言われています。

最初は発熱、鼻水などの風邪のような症状から始まりますが、次のような症状が現れたら注意が必要です。

どのような症状が現れるの?

《主な症状》→娘の場合

  1. 発熱:5日以上続く、通常の解熱薬では下がらない
    → 一致。39℃以上が5日続いた。解熱剤を使っても熱がほとんど下がらなかった。
  2. 両眼の充血:白眼が赤くなる
    → 一致。
  3. イチゴ 舌ぜつ:舌の表面に赤いブツブツ。唇も赤く腫れる。
    → 一致。唇が腫れて出血していた。
  4. 発疹
    → 一致。BCG跡が赤く腫れるのが特徴的。
  5. 四肢末端の変化:手足が硬くはれる。回復期は手足の皮膚がペロンとむける。
    → 少し一致。手足の浮腫みはあまりなかった。
  6. 首のリンパ節の腫れ
    → 一致。そんな酷くはなかった。

6項目中5項目に当てはまれば川崎病と診断されます。
※血管が炎症を起こしているため、血液検査を行うとCRPと白血球の値が異常に高くなっていることからも判断できます。
川崎病の主な症状は、同時に現れるのではなく出揃うのに2~5日かかると言われています。
そのため、発症から3~7日目ぐらいに川崎病と気付く方が多いそうです。

合併症に注意

川崎病の一番の問題となるのは、合併症です。
心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈の血管壁に強い炎症が起きると、稀に血圧に耐えられなくなって血管が広がりコブを作ることがあります(冠動脈瘤)。
冠動脈瘤ができ血液の流れが悪くなると、心筋梗塞を起こし命に関わることもあります。
この冠動脈瘤は発症から7日目辺りにできることが多いため、早期に治療を施すことができれば後遺症のリスクを下げることができるそうです。

川崎病の疑いがあるときには、冠動脈瘤ができていないか診るために心臓のエコー検査が可能な病院に入院し、血液がかたまらないようにする薬を服用しながら慎重に経過を観察します。

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