【FPなおママ③】お金のプロに聞く、上手なお金との付き合い方

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ママの生き方をテーマにした「ママとなり」。
今回はファイナンシャル・プランナー(FP)として活躍する、
「FPなおママ」こと前田菜穂子さんにお話を伺いました。

前田さんはプライベートでは2歳の娘さんを持つママ。
ファイナンシャル・プランナー(FP)としてのお仕事や、子育てに関して、そして我が家の家計相談まで、盛りだくさんの内容です。
第3回(最終回)となるこちらの記事では、贅沢にも我が家のお金の相談にもお付き合いいただきましたので、そちらの内容を紹介いたします。

■ 第1回、第2回の記事はこちらから
>>第1回:現役ファイナンシャル・プランナー(FP)が「お金」を通じて我が子に伝えたいこと
>>第2回:子どもの「買って買って攻撃」に悩んだら

ママ + ファイナンシャル・プランナー(FP) ~前田菜穂子さんの場合③~

大前提は「自分の価値観を持つこと」

(筆者)
ファイナンシャル・プランナー(FP)の方とお話ができるせっかくの機会ですので、ここからは我が家のお金の相談に付き合っていただければと思います。
実は我が家は毎月カツカツな状態で貯金ができる余裕のない生活をしているのですが、そのような世帯はどのようにお金と付き合うのが良いのでしょうか?
(前田さん)
まず大前提としては「自分の価値観、夫婦の価値観をしっかりと持つこと」ですね。
周りが○○だから自分も同じようにやろうと思うと資金がいくらあっても足りない!ので、「これは譲れない」「これは譲れる」という価値観をすり合わせしながら「今後必ず必要になる支出の棚卸」をしていくことで上手にお金と付き合うことができます。

例えば「○○ちゃんが習い事を始めたから、うちも始めなくちゃ」と思うのではなくて、我が家の方針を決めて、果たしてそれが本当に必要なものなのかを見極めることが大事なのではないかと思います。
でもそれは収入が多い少ないに関係なく、全てのご家庭に当てはまることですよね。仮にお金がたくさんあるご家庭だったとしても≪時間≫は誰もが平等に与えられているものなので、あれもこれもというのは無理が生じると思うんですね。

一方で進学するにあたって「必要となる支出」としては、筆記用具から始まる学用品や上履き体操着などの購入費用や、幼稚園なら通園バスの負担金など、こまごまとした支出の積み重ねが10万円くらいに及んだりします。
子供にかかるお金は、ゴールを高校卒業にするのか大学や専門学校卒業にするのか家庭ごとに異なりますが十数年先まである程度見積もることができます。
なるべく早く計画を立てれば、夫婦の希望に添えない場合でも対策が複数選択できるようになります。この見積もり作業をライフプラン作成と言って私が一番ファイナンシャル・プランナー(FP)としてやりたい事なんです。

(筆者)
ありがとうございます。
我が家の場合、お金を使うのが怖いという感覚があって「必要な投資もできない」「やりたいと思っていることを躊躇ってしまう」のですが、どうしたら良いのでしょうか?
(前田さん)
なるほど。
そのような場合は、一度《時間》の価値を考えると良いのかなと思います。
時間はお金で買えるんですよ。
昔は洗濯機がなくて全部洗濯板で洗っていたところから、洗濯機ができて、今ではもう干さなくてもいい乾燥まで全部仕上げてくれる洗濯機も出ていますよね。
もし仮に電気代の節約やエコのためにお金を使わないとしたら、それは時間をかければどうにかなるものですよね。
でもそこでかけた労力に見合った節約になるのかという考え方だとどうですかね?

買い物についてもそうで、10円安い食材を求めてお店を渡り歩いて半日を買い物に費やすのか、家で在宅ワークなどをこなしながら生協などで配達を受けるのか、を比べてみるとどちらの方が得なのかなと。
たぶん特売を渡り歩いたとしても節約できるのはせいぜい数百円。1カ月頑張って3千円くらいにしかなりませんよね。
でも週に1回4時間くらい自分で価値のあるものを生産できたとしたら、その分は簡単に取り返せると思うんですね。

(筆者)
なるほど。そのような考え方もできますよね。
前回までの「選択」の話と重なりますが、私は今在宅ワークという働き方を選んで、娘と過ごす時間を大切にしていると考えれば割り切るべきところなのかもしれないと感じました。
(前田さん)
私はなにかしたい!と思った時に「今しかない!」と突っ走ってしまうタイプなんですが、
一度ライフプランを作り自分や家族の年齢を一覧にしてみることで「ここで時間ができる」というのを違う視点で見ることができて、より今に集中できるんじゃないかなと思います。
それが娘さんと一緒に過ごしたいという気持ちを後押しするものになると思いますよ。

固定費の見直しは、最も効果のある節約方法

(筆者)
ありがとうございます。
漠然とした質問ですが、「家計を見直したい」時にはどのようにしたら良いのでしょうか?
(前田さん)
もちろん、家計に対する貢献度が一番高いことは「ママが働きに出ること」になるんです。
会社員+専業主婦のご家庭の場合、パパの年収を100万円を増やすことは大変ですが、ママが働きに出ることで100万円収入を増やそうと考えれば難しい話ではないですよね。

あとは、固定費の見直しをすることです。固定費を見直すと普段の生活を変えないでいつの間にか節約することができるんですよ。
固定費の中でも保険料と通信費の節約ができるケースが多いです。
今保険に入っているとしたら、その補償内容は本当に必要なのか一回全部洗い出して自分の価値観とすり合わせるんです。なんとなく心配だからとどんどん掛けていって保険料が高くなっていることも良くある話しなので一度見直してみると良いですよ。
通信費についても、仮に夫婦で格安SIMに乗り換えて月に8000円節約できたとしたら1年間で10万円ですよ。食費をどれだけ削っても電気をマメに消しても、そこまでの効果は得られないですよね。

ちなみに今、保険には入っているんですか?
(筆者)
はい、子どもが生まれる前に一度見直しをしていて。
「医療保険(夫)」「収入保障保険(夫)」「医療保険(妻)」で合わせて1万円、そして「学資保険」に1万円、といった感じで入っています。
(前田さん)
とてもいい入り方だと思いますよ。
ただ、注意しないといけないのが「収入保障保険」が何歳まで入っているかというところですね。
時々お客様の中に旦那さんが65歳になるまで収入保障保険に入っている方がいて、その時には一番下のお子さんが30歳になっているんです。その頃にはもう必要ないじゃないですか。
期間を短くすれば保険料を安くすることができるので、その分今までは掛け損になっていたと言えますよね。
(筆者)
我が家は25年にしてあるので大丈夫です!
……でも、よく考えたら今2人目がいない時点で、2人目の大学卒業まではカバーできないですね。汗
(前田さん)
それは二人目が生まれた時点でまた考えれば良いと思いますよ。
当然早く入れば保険料は安くなりますが一年上がったとしても数百円とかなので、いつ生まれるか分からない二人目のために保険料を払うのは勿体ないです。
医療保険についても、入院日額いくらか、手術したらいくらか、どのような特約を付けてあるか、ご家族の価値観とすり合わせてみてたら、「実は過剰保障となっていてその分の保険料負担が増えていた」ということもありますので、是非一度自分の加入している保険を確認してみてくださいね。

後書き

今回のお話を通して感じたことは、私は「お金がない」ことを言い訳にしてしっかりとお金と向き合っていなかったな、ということです。
どこのどのような保険に入っているのかをしっかりと説明できない自分に気が付きました。
自分の価値観、夫婦の価値観を話し合いながら、周りと比べることなく生活をすることができればもっと幸せな人生を送ることができるのではないかと感じました。

■ 第1回、第2回の記事はこちらから
>>第1回:現役ファイナンシャル・プランナー(FP)が「お金」を通じて我が子に伝えたいこと
>>第2回:子どもの「買って買って攻撃」に悩んだら

プロフィール写真(FPなおママ)【前田 菜穂子(まえだ なほこ)さん】
「親子おこづかい教室」のFPmamaFriendsに所属。転勤族の妻であり不妊治療を経て子宝に恵まれた経験を活かし、相談者の悩みに寄り添った家計診断が好評。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP®認定者/一種証券外務員
ブログ:FPなおママの「夢をかなえるお金の使い方」
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