【川崎病体験記②】川崎病と診断された時【発症5日目】

川崎病と診断された時の様子 川崎病

1歳3カ月の娘が経験した『川崎病』
今回の記事では、診断された時に娘に現れていた症状と、血液検査結果をまとめます。

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「川崎病」の診断が下りました

発症5日目、大きな病院で精密検査を受けることになりました。
時間は夜8時。
救急外来でまず医師の問診を受けました。

  1. 5日間続いている高熱
  2. BCGの痕の腫れ
  3. 目の充血
  4. 口唇の紅潮
  5. リンパ節の腫れ

川崎病発症5日目の様子
こちらの症状を指摘され「川崎病で間違いないだろうけど、血液検査を行いましょう」と言われました。
※ ちなみに、川崎病と信じたくなかった私は、溶連菌などの感染症の可能性はないのか質問したのですが、川崎病以外の感染症ではBCGの痕が腫れることはないそうです。

≪血液検査の結果≫

  • CRP(正常値0.0-0.3):13.3
    → 炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するタンパク質
  • 白血球数(正常値3000-9000):17640
    → 増加は炎症や細菌感染、減少は体の防御反応

CRP、白血球数の値が正常値を大きく上回り、感染症に感染していることがハッキリと分かりました。
これにより川崎病との診断が下り、入院が決まりました。

早期治療が後遺症を防ぐカギ

川崎病の主な症状は、同時に現れるのではなく出揃うのに2~5日かかると言われています。
そのため、発症から3~7日目ぐらいに川崎病と気付く方が多いそうです。
川崎病の一番の問題となるのは、合併症です。
心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈の血管壁に強い炎症が起きると、血圧に耐えられなくなって血管が広がりコブを作ることがあります(冠動脈瘤)。
この冠動脈瘤は発症から7日目辺りにできることが多いため、早期に治療を施すことができれば後遺症のリスクを下げることができます。

娘が受けることになった治療法

γグロブリン療法

私たちの血液の中にあるの抗体成分をを高純度に精製して作られたもの。
25時間かけて点滴で投与を行いました。
全身の炎症を抑えて冠動脈瘤の発生を予防します。

アスピリン療法

粉薬の形で服用します。
血液をサラサラにして血栓ができるのを予防するとともに、血管の炎症を抑えます。

川崎病患者の90%は、上記2つの治療を受けることになります。
治療がよく効いた場合には数日以内に熱が下がり、血液検査でもCRPや白血球数がすみやかに低下します。
入院してすぐにエコー検査と心電図検査で冠動脈瘤ができていないかチェックします。その後も2~3日に1度ぐらいのペースで同様の検査を受けることになりました。

治療のその後

入院から1週間程度で退院することができますが、アスピリンの服用は退院後3カ月続けます。
退院後1週間、1カ月、3カ月、6カ月、9カ月、1年、のタイミングで、心臓の検査(エコーや心電図)を行い、冠動脈瘤ができていないことを定期的に確認していきます。
この定期検診は、発症から5年が経つまで続けられます。
その間に何の後遺症も見つからなければ運動制限もなく通常通りの小学校生活を送って大丈夫とのことです。

ちなみに、川崎病はいまだに原因は分かっておらず、可能性は低いですが、川崎病は再発の可能性もあるとのこと。
これからもうまく病気と向き合っていかなければと思っています。

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